介護経営とIT投資について ④
前回の続き
介護業界ではIT投資により「売上の向上」という視点が希薄な理由があります。
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一つは、介護報酬が公定されているからです。
前回の例ですと、受発注が簡易化するので納期が短くなります。
お客様にとっては、すぐに手に届くので、少しでも余分に支払っても良いと考えるのです。
しかし、介護報酬は介護保険制度に沿ったものなので、勝手に価格を変えることはできません。
二つは、対人サービスゆえです。
一人の介護職員が、同時に複数の利用者を見ることが難しいからです。
介護サービスは在庫を設けることができないこと、サービスの提供はその人に提供しないと効果がないこと、
そのため、サービス数を増やすにしても限界があります。
三つは、介護保険制度ゆえです。
介護施設には定員数がありますし、小規模多機能型居宅介護のように報酬が包括されている場合があります。
このように、受け取ることのできる介護報酬には上限があります。
このように介護業界ではIT投資による「売上の向上」を実現しにくいため、その視点が希薄になりがちです。
では、「売上の向上」につながるIT投資はないのでしょうか?
それについては次回で。