代表者メッセージ

福祉にも経営が必要なのです!

私は平成19年に、株式会社介祉塾の前身である株式会社123で訪問介護事業所、居宅介護事業所を起業しました。しかし、その頃の私は、経営のイロハも知りませんでした。今でも当時のことを思い出します。
サービス提供責任者とケアマネジャーが、事業開始後3ヶ月もしないうちにやめました。他の事業所に有利な条件で引き抜かれたのです。当時の正職員給料が月額17万円程度ですから、収入が多く安定している大きな法人が魅力的に映ったとしても不思議ではありません。
そのため、人配置基準を満たすことが苦しくなり、事業継続が困難になりました。しかし、たまたま相談した知人から、すばらしい人材を紹介してもらい、危機を逃れました。
振り返ると、当時は労働保険や社会保険が何やらまったく分かっておらず、未加入状態でした。そのような会社だったので、生活がかかっている職員からしたら、泥舟に乗ってしまったと思われても仕方がないですよね。

日々の記帳も分かりませんでした。家計簿を付けているだけで、複式簿記の体裁すらありませんでした。お金がないので会計士さんにもお願いすることもできず、税務署へ相談にいき、一つ一つ指導してもらいました。借方・貸方勘定が合っておらず、一ヶ月も徹夜して決算報告書をつくりました。それだけ掛かって決算報告書をつくっても、当時の私にはただの数字の羅列にしか見えず、自分の会社の財務状態がまったく分かりませんでした。
そのため、日々の資金繰りも不十分で、絶えず現金・預金が不足しているような状態でした。職員のボーナスどころか、自分の収入すらろくに取れず、役員報酬が月額3万円しかありませんでした。幸い実家に生活をたよることができたので、何とか生活はできましたが、同年代の友人は立派に生活していて、只々うらやましく思ったものです。

開所当時は、利用者さんの確保に追われました。わざわざ片道1時間は掛かるところのお仕事や生活援助など単価の低い仕事ばかりを引き受けていました。それでも仕事があるだけましだと自分に言い聞かせ、会社を経営していました。幸い懇意にしていた他の事業所さんからたくさん仕事を紹介していただくことができ、なんとか経営が軌道に乗りました。
でも、行き当たりばったりでした。人がやめたり、利用者さんが突然に亡くなったり、行政の実地指導が入ってきたり、絶えず危機におびやかされ不安な状態でした。こんな状態だから、介護サービスもヘルパー任せで、管理も行き届かず、利用者本位のサービスも実現できていませんでした。

開業当初は、「介護はこころ」「利用者本位のサービス」「個別ケア」「人権尊重」…、いろんな理念を持っていました。どうにかして実現したいと思っていました。でも、日々の業務に追われてしまい、きちんとした取り組みができず、自分自身に言い訳ばかりしていました。


経営の勉強を始めました

このままではいけないと思い、経営の勉強をはじめました。当社にしかできないサービスを目指し、社会に必要だと思ってもらえるような会社にするための方法を、自分なりに考えました。
そのなかで、たくさんの理解不足に気づきました。

たとえば、「利益を生む」ということです。
介護保険事業や障害福祉事業は公益のためにあるから、どうしても利益という言葉に拒絶感があります。ですが、経営を安定させ、未来に向けて成長するには、どうしても利益が必要です。すなわち、利益は手段であって、目的ではないということです。
私は、利益を生むということを積極的に捉えるようになりました。

たとえば、効率を追求することです。
マニュアル化すること、機械化することは、「介護はこころ」といった視点で見ると、矛盾するように思えます。しかし、そうすることで、サービスの均質化がはかれますし、従業員と利用者さんが触れ合う時間を増やすことができます。
私は、効率を追及することはサービスの品質を低下させることではないと学びました。

たとえば、人を管理することです。
人を即物的な側面からみることに抵抗感があると思います。しかし、管理することで、労働負荷を平準化し労働災害を減らすこともできますし、労働環境を整備することで従業員が安心して長く勤められるようにすることもできます。
私は、人を管理することの責任に気づきました。


経営を学んだからといって、すぐには良くなりませんでした

試行錯誤しながらも学んだことを実践しました。しかしながら、小さな会社ですし、私自身の経験不足もあって、なかなか改善することができませんでした。
新しいことを始めると、従業員から思わぬ抵抗にもあいました。驚いたことに、介護業界は3K(きつい、きけん、きたない)といわれ、従業員ですらそれが当たり前だと思っています。労働環境を良くしようと思っても、従業員は懐疑的で協力的ではありませんでした。
ですが、少しでも社会に役立てる会社にしたいと私なりの信念をもって、粘り強く従業員と向き合いました。小さな会社でもできることを当たり前に続けるようにしました。


従業員の定着率が上がり、利用者さんにたくさん感謝されるようになりました

当社のサービスが少しずつ改善しました。利用者さんとの信頼関係も築けるようになりました。口コミが口コミを呼び、利用者さんも徐々に増えました。売上も倍増しました。
おかげで、従業員の給料を上げることができるようになりました。良い人材もどんどん定着してくれるようになりました。
そして、本社も移転して現在も順調に成長しています。
振り返ると、きちんと経営を学び実践したことで、少しずつ会社も良くなったのだと思います。


次なるミッションへ

私は、自分の経験から学んだこと、理論から学んだことをたくさんの方に伝えたいと思いました。
福祉業界は、人材の確保・育成、管理職の育成、サービスの質の改善・向上といった様々な課題を慢性的にかかえています。私は、こういった話を聞くたびに、もっとこうしたら良くなるのになって思うことが多々あります。だからこそ、自社だけでなく、社会のお役にたちたい気持ちでいっぱいです。
そこで、新たに株式会社介祉塾を立ち上げ、介護福祉及びシニアビジネスに特化したコンサルティング及びクラウドサービスを始めることにしました。
すべて経営手法は理想を実現するためにあります。私は、そのスキルを用い、クライアント企業が安定して成長するよう支援いたします。

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