シニアと交通事情
介祉塾の砂です。
つい最近、東京池袋で痛ましいシニアが加害者の交通事故がありました。
このシニアが元キャリア官僚であったため、様々な配慮がなされたことで上級国民ではないかという批判がありますが、この記事の本題ではないので軽くスルーして、シニアの交通事情について介護サービスとの関わりについてピックアップしたいと思います。
↓↓↓シニアと交通事情に関する宮崎日日新聞の記事↓↓↓
http://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/_38488.html
さて、私の身の回りでも、要介護のシニアが大きなセダン車を運転して、いろんなところで車をぶつけています。
今のところ電柱などの物損で済んでいるのでいいのですが、いつ人身事故を起こすのか不安です。
このようなシニアは要介護認定を受けていても、本人の拒否があったりで、車の運転をやめることは難しいです。
免許返納に応じることはほとんどないです。
運転ができないと生活が不便になるといった事情もあるのですが、男性のシニアの場合は運転が上手であることを誇りに思われていることが阻害要因ともなっています。
このようなケースですと、家族やケアマネジャーなどの第三者が説得してもあまり効果はないので、車の鍵を隠すもしくは車自体を家からなくすといった実力行使により、シニアに運転をあきらめてもらうことが多いです。
しかし、これではシニアの生活が不安定になるだけで、抜本的な解決にはなっていません。
シニアは年を取れば取るほど移動手段が限られ、徒歩による移動も難しくなるからです。
そこで、介護保険の福祉用具レンタルで利用できるシニアカーの活用が考えられます。
↓↓↓シニアカー↓↓↓
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※ スズキHPから
しかし、免許の自主返納率の低さと同様にあまり普及していません。
2016年の男性シニアの免許保有率は、65~69歳で92.6%、70~74歳で82.2%、75~79歳で71.2%、80歳以上で45.6%です。
電動車いす安全普及協会によると、2017年の出荷台数は24,230台です。
アクアやノートの年間販売台数が約10万台なので、車と比べるととても少ないですね。
詳しくは電動車いす安全普及協会HP
https://www.den-ankyo.org/society/transition.html
↓↓↓免許の年齢階層別保有率↓↓↓
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シニアカーはなぜ普及しないのでしょうか?
シニアがシニアカーをかっこ悪いと思っているのも要因なのでしょうが、シニアがシニアカーを使うことに反対する同居の家族や医療・介護従事者など周囲の人にも要因があります。
周囲の人は、シニアにふらつきがあって危険だから、物忘れによる徘徊があっては困るから、万が一のことがあったら困るなど様々な理由をつけてシニアカーに乗らないよう説得します。
しかし、溝に落ちるとか、電柱にぶつかるとかありますが、それは歩いているときにも起こりえますし、シニアカーは歩行速度ぐらいのスピードしか出ませんので、車を運転するよりずっと安全なのですけどね。
また、要介護度が低い段階で使うことが予防に繋がるにもかかわらず、介護保険でレンタルできるのが原則として要介護2以上と決まっており、それなりに介護が必要な頃からに限定している点も問題です。
このようにシニアカーはなかなか普及していません。
しかしながら、「移動の自由」は近代的な人権の根幹をなすものであって、他人があれこれ制限するものではないです。
むしろ、どんどん普及して、改良されていけばいいのになと思います。
電動自転車と同じ感覚で乗れれば、シニアにとって生活しやすい社会になるのに残念ですね。
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