女性活躍推進は意味があるのですか?
介祉塾の砂です。
最近は、少しずつブログを更新しています (;´^_^`)
ところで女性活躍推進アドバイザーとして活動していますと、女性活躍推進について色々と聞かれます。
多いのが、「女性活躍推進は意味があるのですか?」というご質問です。
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「女性活躍推進にせよ、次世代育成支援にせよ、ストレスチェック・テストにしたって、国は思いつきでやっているだけで、やりっぱなしでしょ。企業にとって手間がかかるだけで、本当に女性のためになってないし、罰則があるわけでもないし(なくはないのですが)、やる意味があるのですか?」ということです。
男性だけでなく、女性からも言われることが多いです。
非常に素朴な疑問だと思います。
ただ私の立場からすると「貴方はなぜ女性活躍推進の支援をしているのですか?」という質問と同義なので、自分なりの回答をしないといけませんね (^^;
確かに社内の体制整備、役所への届出(これが意外と手間)、諸々の負担は企業にとって大きい、その割に何も変わらないという主張は理解できます。
国や自治体みたいに大きな組織の場合、女性活躍推進のような壮大な計画を描くと、本当に役に立っているのか十分に検証されることなく、責任の所在があやふやなまま、ダラダラとやっていることが多いですね。
なまじリソース(ヒト・モノ・カネ)があるだけに、「(施策の内容や方法が合っていないのに)成果が出ないのは、しっかりやっていないから」とか、「(十分に支持を得られていないのに)やることに意義がある」とか言えてしまうところに、問題の原因があります。
それに対して中小企業の場合はリソースに限りがあるので、巻き込まれる側としてはたまったものではない、と言いたいわけです。
ただ女性活躍推進に反対かというと、そうではないのですよね。
ところで私は、女性にせよ男性にせよ『意味がない』と言っているのは、『(女性活躍が)意味がない』と言っているわけではなく、『(国に言われてやることに)意味がない』ということと、『(女性にとって意味のあることでなければ)意味がない』ということなのだと思います。
なので私は、国の施策はさておき、女性自身が何を望んでいるのか、それをどのように男性(主に経営者)に伝えるのか、その間を取り持つことが大切だと考えて支援しています。
小さいことでも、少しでも取り組んでもらえればと思います。
当事者が意味がないと思ってしまえば、どのような優れた施策でも実効性は乏しいからです。
例えば企業の男性の意識の変化だけでも、十分だと感じることがあります。
男性の多くが、「(女性だから)字がきれい」とか、「(女性だから)お茶汲みが上手」とか勘違いしていることがあり、このような思い込みが女性の役割を制限していて、女性の活躍を阻害していることがあります。
女性も男性も、それぞれ得意な人もいればそうでない人もいるわけです。
実際に女性従業員にヒアリングすると、こういった不満が大半を占めることもあります。
決して育児休業制度や短時間勤務制度の充実とか、企業にとって導入のコストが掛かるものばかりではありません。
女性の側から『女性だからといって(自分たちが苦手なことを)何でもやれると思うなよ』と、素直に言える風土が求められるのです。
女性活躍推進を意味あるものにするために、このように当事者に本当に意味があると感じてもらえることが必要です。
決して国の施策ばかりではないということです。
女性活躍推進のご相談は介祉塾に。
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