シニアにとって注文が難しい飲食店

介祉塾の砂です。

 

飲食店はお客様にたくさん注文してもらうことで儲かります。

 

そのためにはお客様にメニューの提案をすることや、簡単に注文できるようにすることが大切です。

 

 

ところが、このようなことがしっかりできていない飲食店が意外と多いです。

 

例えば次の写真は、ある喫茶店のメニュー表です。

 

 

このメニュー表を見て、何か気づくことがありますか?

 

大体の人は、もう少しデザインを工夫したらいいのにと思うぐらいでしょうか。

 

パソコンに詳しい人なら、エクセルでなくて、せめてパワーポイントで作成したらいいのに、ぐらいのことを思うのかもしれません。

 

しかし、もっと大きな問題があります。

 

視力が低下している人にとっては、読むのが難しいのです。

 

視力が低下すると、濃い背景色(青)に同系色の黒文字は読みにくいのですよね。

 

シニアの場合、一般的には白内障を患ったり老眼になったり段々と視力が低下するので、このようなメニュー表を読むのが難しくなります。

 

メニューを読めなければ、そもそも注文しません。

 

 

ところで、人に購買を促すにはいくつかのステップがあります。

 

そのステップとは、お客様に商品を買ってもらうためにはそもそも商品の存在を知ってもらうだけでなく、商品を欲しいと思ってもらうことや、どのお店で売ってることを知ってもらうことが必要で、さらに簡単にお店で注文できないといけないということです。

 

そしてこの一連の流れを途切れないよう、効率よくプロセスを作らなければならないということです。

 

マーケティングの専門用語でアイドマの法則と言います。

 

A(注意・Attention)、 I(関心・Interest)、D(欲求・Desire)、M(記憶・Memory)、A(行動・Action)の頭文字を取って、アイドマですね。

 

例えばマクドナ○ドのCMで、新商品をタレントが美味しそうに食べている画像を流して案内します。

 

そしてCMを見た人は旨そうだ、マクドナ○ドに行こうと思い、店頭でメニュー表を見て注文します。

 

もしCMが流れていなかったり、メニュー表に新商品の案内がなければ、誰も注文しません。

 

つまり、アイドマの法則はこの一連の流れを途切れさせないことが大切だということです。

 

 

最近は、何の料理のお店なのか一見しただけでは分からない雰囲気のお店も増えています。

 

小さな飲食店は大々的に広告できないので、お店の外観がお客様にお店を知ってもらうための広告そのものになります。

 

このような分かりにくい飲食店には、シニアは入りにくいのです。

 

 

また入ったとしても、居酒屋や回転寿司のチェーン店などでは、端末から注文する方式を採用しているところが増えています。

 

店員に注文を告げようとすると、タッチパネルでお願いしてくださいと平気で言う店員もいます。

 

このような方法は、シニアが料理を注文するにはハードルが高すぎる気がします。

 

シニアが注文してくれなければ売上に繋がりません。

 

もったいないですね。

 

不便なお店と思われて来店しなくなるのでしょう。

 

携帯端末で注文する以外に、店員に直接注文できても良いような気がします。

 

 

他にもメニュー表を英語表記にしているお店なども、稀にありますね。

 

裏に日本語表記していたりするのですが、お客様の大半は日本人なので裏表が逆ですね。

 

飲食店において、この辺の改善の余地は結構あります。

 

 

シニアマーケティングにおいては、シニアの加齢現象に特別に配慮して、購買活動を促すような仕組みが必要になります。

 

では、どのような工夫があれば良いのでしょうか?

 

詳しくは、拙著「介護に学ぶ シニアのおもてなしマーケティング(同文舘DOBOOKS)」をご覧ください。

 

 

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