介護と技術革新- ケアプランのAI化 ⑤-

介祉塾の砂です。

 

最後に、ケアプランのAI化ではなく、なぜ要介護認定のAI化を目指さないのか考えてみました。

 

認定調査 → 主治医の診断書 → コンピューターの1次判定 → 審査会の2次判定→ 要介護認定 → ケアプランの作成

 

※下線部が利用者情報

 

 

一連のプロセスにおいて、要介護認定の段階でおおよそ援助目標と使えるサービス種別、支給量などを絞るほうが合理的なのですよね。

 

前工程(要介護認定)で絞るほうが、後工程(ケアプラン)で絞るより確実なわけですし、利用者情報のビッグデータは、本来は要介護認定に使うものだからです。

 

障がい福祉サービスはサービスの種類ごとに支給決定されるので、介護保険行政上の特段問題があるとは思いません。

 

AIがもっとも活躍できる分野の一つが行政事務の簡素化と言われています。

 

要介護認定は行政にとって負担となっていますし、認定のバラツキも結構あるので、AIが活躍できる分野です。

 

介護給付費の適正化を目指すなら、要介護認定の段階で絞るほうが有効だと思います。

 

 

まあ、それはそれで行政にとって不都合なのかもしれませんが。

 

 

ケアプランのAI化には、様々な思惑がありそうですね。

 

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