「1世帯に布マスク2枚配布」は優れた施策

介祉塾の砂です。

 

コロナ対策の一環として、4月2日に政府は「1世帯に布マスク2枚配布」すると発表しました。

 

世間では大ヒンシュクですね。

 

主要メディア(全国紙やテレビ・ニュースなど)の評価も厳しいですね。

 

朝日新聞の記事はこちら

https://www.asahi.com/articles/ASN4343MJN43UHBI00X.html

 

 

SNSで拡散している画像もこんな感じですね。

 

 

上記画像は日本でも雇用調整助成金が支給されますし、諸外国も支給要件はまちまちですから、フェイクニュースですね。

 

 

それはさておき、私はこの「1世帯に布マスク2枚」という施策単体はとても優れていると思います。

 

これから発表される施策などは別としてですよ (^^;

 

 

マーケター視点で考えてみます。

 

そもそもマスクだけでは、感染予防には十分ではありません。

 

マスクの機能性だけでも異論があるのに、それも2枚だけで全国民に行き渡らないですし、フリーサイズなので子供には使えません。

 

つまり感染予防の基本は、「3密(密閉・密集・密接)の回避」なのですね。

 

それを国民一人ひとりに徹底してもらうことです。

 

だから「3密の回避」について、全国民に周知徹底しないといけません。

 

諸外国においてはすでに外出禁止令が発令されており、日本国内においても「3密の回避」は重要なのです。

 

 

ところで周知徹底する方法として既存メディア(新聞、TV、ラジオなど)やインターネットを利用することなのですが、これだけではリーチできません。

 

また、メディア側の意思が介在するので、フェイクニュースのように政府の報道が正確に伝わるとは限りません。

 

したがって、何らかの方法で全国民、意識の薄い人たちや情報弱者も含めて政府からのメッセージを正確に伝え、共通認識を作らなければなりません。

 

その方法が郵送です。

ではコロナ対策についての啓発用のマニュアル冊子を郵送したとして、封を開けて読むのでしょうか。

 

一般的にダイレクトメール(to C)の開封率は6割ぐらいと言われています。

 

しかし封を空けてもパッと見て、ゴミ箱行きになる可能性が高いです。

 

きちんと読む人がいたとして、多くても3割もいないと思いますし、読む人はもともと意識の高い人の可能性が高いです。

 

したがって、何らかの方法でメッセージを読んでもらい、マニュアルを保管してもらわなければなりません。

 

その方法がマニュアル冊子にマスクを付けることなのです。

 

 

まさかマスクしか郵送してこないとお考えでしょうか?

 

 

マーケティングにおいて、ダイレクトメールの開封率や既読率、反応率を高めるために、ノベルティグッズやクーポン券を付けることがあります。

 

しかもこのご時勢、マスクは品不足ですから、世間の関心はとても高いです。

 

つまり郵送物にマスクを付けると、郵送物の開封率や既読率、反応率が高まるのです。

 

「3密の回避」について、意識の薄い人や情報弱者の人を含めた全ての国民が政府からのメッセージを受け取り、啓発することができるのです。

 

 

ちなみに、マスク1枚にかかる費用は200円程度で5000万戸に2枚ずつ配布したとして、単純計算で200億円ぐらいの費用となります。

 

感染症予防に対する費用対効果は(やってみないと分からないのでしょうが)、私の感覚としてはとても優れている気がします。

 

 

まぁマスクしか送ってこないかもしれませんが、さすがにそれはないと…、信じたい (^^;

 

とりあえず、皆さん批判せずに待ちましょう!

 


本を出版しました!

 

『介護に学ぶ シニアのおもてなしマーケティング』 (同文舘DOBOOKS)

 

↓↓↓ 特設ページはこちら ↓↓↓

介祉塾

お気軽にお問い合わせ・ご質問ください

TEL:06-4795-7123

  • WEBフォーム