中間管理職の育成の大切さ ②

介祉塾の砂です。

 

前回の続きです。

 

介護事業者の組織体制は複雑なので、どこからがマネジメント層なのか分かりにくいという理由があります。

 

したがって、中間管理職の育成が難しいという特性があります。

 

 

 

どういうことかというと、介護保険制度は、管理者・相談員・サービス提供責任者・ケアマネジャー・機能訓練指導員・看護師・苦情担当者・委員会担当などたくさんの役職・担当の配置を求めます。

 

そこに、複数の職種の兼務が加わります。

 

すると、どうしても組織の縦と横の関係が複雑になります。

 

 

一般的に100人規模の組織であれば、社長・部長・課長・主任・現場ぐらいの階層で十分です。

 

また、部門も総務・営業・企画・現場ぐらいで十分です。

 

ところが、例えば訪問介護事業所の場合、職員が3~5人規模でも管理者・サービス提供責任者・ヘルパーと階層が必要になります。

 

介護事業所の職員数が3~5人規模であっても、30~50人規模であっても、それぞれに管理者の設置が必要になり、介護保険制度上の組織体制は同格になります。

 

さらに、人員配置基準上、資格要件やら経験年数やらによって専門職員の配置が求められます。

 

知識のない中間管理職が専門職員に指示することは難しいです。

 

 

こうなると、組織上の上下関係が分かりにくくなります。

 

つまり、誰が中間管理職としてマネジメントの役割が期待されているのが分かりにくいのです。

 

したがって、どの中間管理職をどのように育成するのか決めることができずに、漫然と管理職だからとマネジメント教育をしている実態があります。

 

これが、介護業界において中間管理職の育成が遅れている理由の一つです。

 

 

なお、当社の中間管理職の育成支援では、実際の組織階層を明らかにすることから始めています。

 

中間管理職の育成にお悩みの方は、ぜひ介祉塾にご相談を!

 

 

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